「アイドルとしては結構ダメじゃない?」
一通りプレイして感じるのは『学園アイドルマスター』のキャラクター達は色んな意味でアイドルっぽくない。もっと言えば「アイドルとしてはダメな方じゃない?」と感じる設定のキャラクターが多い気がしますね。
メインストーリーで主役級に選ばれている三人も「誰かと競い合うことが大好きな戦闘狂」「手っ取り早く稼げるからアイドルをやりたい」「かつての失敗を恐れるあまり言葉選びと距離の取り方が凄い」ですし、公式で劣等生として扱われている倉本千奈はゲーム中でも本当に「家柄以外は何も無い劣等生」として描写されている。
でもそこが面白いところでもあって、キャラクターへの理解が深まれば深まるほど「ダメなんだけど、そこがいい」とか「ダメならダメなりに考えていて、そこが魅力になってる」みたいな設定の展開がされていて、どんどん「アイドルとしての魅力」へと化けていく。
倉本千奈とかも「出来ない事を出来るようになる」ではなく「出来ないなら出来ないなりにやれることをやるしかない」という方針で、トゥルーエンドまで行っても「出来るようになったわけではない」んだけど、アイドルらしくはなっていて、そこは面白いなと思いますね。
まあ周回プレイ前提にしたこともあってシナリオは若干薄味なので、次のプロデュースシナリオを追加するのならもうちょっと盛ってもいい気がしますが。
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ライブが成功すると嬉しい
そうした設計もあって、『学園アイドルマスター』でトゥルーエンドを迎えて大きなステージでライブが出来ると嬉しいですね。
プレイを重ねるごとに当たり前になって見慣れていく部分ではあるんですけど、トゥルーエンドとそれ以外ではステージ演出も含めて全くの別物になっているので、アイドルマスター恒例の特別なご褒美としても、純粋に映像としても見応えのあるものになっている。
またこれらを撮影できるのも素晴らしいですね。
撮影した画像はメモリーで採用できたり、スマートフォンの中に保存できたりするので「自分だけのもの」という感覚が強くなる。
撮影が面倒臭い場合や撮影回数を残している場合は自動撮影で結構面白い写真を撮ってくれるのも有り難いです。
まあたまに「この写真、アイドルに◯されない?」みたいな写真を撮ることもありますけど、何度も試行錯誤してようやく辿り着いた景色に夢中になっていても、思い出は手元に残ると考えれば「あってよかった」ではないかと。